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9.14SAT DAY1リポート

いよいよ幕を開けたニューアコ10回目、はじまりました!

ニューアコといえば、、、ひじょうに雨雲に好まれたイベントではありますが、1日目の日中は青空が広がる絶好のキャンプ日和となりました。ステージの様子をところどころかいつまんで、いざPLAYBACK!

ニューアコにthe telephones?アコースティックで?ディスコ?と誰もが思った。「アコースティックでやるのは初めて」というMCに「だろうね」と近くの観客。しかし、4人はここでもディスコできることをしっかり証明!大事なのは楽器じゃない、魂だ!Mr.Big「TO BE WITH YOU」のカバーは笑ったけど。

19歳のシンガーソングライター秋山璃月がVIAに響かせる独特な歌声は、ふと足を止めて耳を傾けたくなる魅力がある。彼の荒削りなパフォーマンスは、次に何が起こるかわからないスリリングさがあって目が離せない。「普段は緊張しないけど緊張しますね」と言いつつ、マイペースに歌い切った30分だった。

「今日は普段あまりフェスでやらない曲をやります!」あー、これ、ファンが一番悔しがるヤツ!しかも、雰囲気はポジティブでニューアコマジックにかかってるし、演奏はしっかりタイト。何より、顔を見なくてもわかるぐらい歌が笑ってるってのがいい。そんなgo!go!vanillasのライブ。最高でした。

「今年も帰ってきました、片平里菜です!」そう、ニューアコは彼女のホーム。今年でイベント10周年ということで、ゲストにKOHKIを迎え、OAUが編曲を担当した「amazing sky」、キャロルキング「You’ve Got a Friend」のカバー、KOHKIとのブルースセッションなど、バラエティに富んだステージに。

わ!YMOの「TECHNOPOLIS」が聞こえる!と思ってダッシュすると、そこはDEPAPEKOのステージ。星野源「恋」、Perfume「チョコレートディスコ」(イントロ鳴った瞬間、みんなどよめいたw)等の楽曲が3人の変態的なギタープレイで驚きの再現。ボーカルなしでもギターが見事に歌ってました!

新体制1本目となるアコースティックのオーサム 。練り込まれたアレンジはさすがだ。「Don’t Think, Feel」「アウトサイダー」といった定番曲で陽が高くなったHEREの観客を心地よく踊らせる。「次が最後の曲です」と言われた時に感じた時間の短さ!それぐらいスムースに音が流れていった。

オープニングの「AM11:00」からクライマックスばりの大合唱!「もう一回やって!」と観客から声がかかった「Island」や、「366日」など、みんな一緒に手を叩いたり、芝生を鳴らしたり、笑ったり、歌ったり。こんな純粋な気持ちで音楽を楽しめるのは、HYだからこそ。ニューアコだからこそ。

Reiのギターは本当に素晴らしい。味があって小気味の良い彼女の演奏は、つい前のほうまで引き込まれるぐらい力がある。ウッドベースとのデュオも息ぴったり。彼女のギターと歌の魅力が存分に発揮されていた「BLACK BANANA」など、なんだか昔のアメリカにいるような気分に。

 

皆がじっと耳を傾けていたのは、安藤裕子の歌声。ちょっとしたニュアンスも聴き逃したくないと思わせる繊細なボーカルが、涼しくなってきたHEREにやさしく響く。それはまるで森の声のようであり、夢の中のようであり。「また会いましょう」という彼女の声で束の間の夢がフワッとさめた。

グッと観客の数が増えたYONDER。沈みゆく太陽を背にしてのACIDMANは味わい深い。ボッサ風「赤橙」の名演や、ニューアコでのACIDMANといえば!な名物になりつつあるBRAHMAN「ANSWER FOR…」のカバーでのTOSHI-LOW飛び入りなど、4年連続出演らしい”ニューアコ 巧者”っぷりを見せつけた。

田島貴男が初のニューアコで見せてくれたのは、セクシーかつ、ロックロールの魅力が詰まったショーだった。歌はもちろんのこと、豪快にかき鳴らすアコースティックギターも一級品。世代を超えて愛される「接吻」だけでなく、新作から「bless You!」等エネルギッシュなステージで大人の心を鷲掴み。

「ああ……なんか、好き。 ニューアコ、好き」というスガシカオの言葉に観客が笑ったのは、演者と同じ想いを共有できた喜びからではなかろうか。ドラムと2人で臨んだステージは、「黄金の月」「真夜中の虹」などの人気曲を大切に紡いでいく姿が印象的だった。「Progress」、よかったあ!

イントロが鳴った瞬間の反応がこれまでと違う。おかしな言い方になるけど、OAUというバンドが10年かけて ニューアコに認められたという気すらする。これも新作『OAU』の力か。発売2週間経たずしてこれだけ浸透しているとは。何かが変わり、これからも変化していきそうな、未来が見えるライブだった。